筑波大学放射線科のホームページへようこそ

筑波大学 放射線医学教室は、1976年初代・秋貞雅祥教授(~1990年)により主催され、昨年35周年を迎えたまだ歴史の浅い教室です。しかし当初よりアメリカの病院体制のよき点を見習い、放射線診断・治療部門においてはフィルムの中央管理、全件読影、レジデント制度の確立などを進めるとともに、教育・診療に力を注ぎgeneral radiologistの育成に励んできました。続いて2代目教授に、腹部画像診断の領域で世界的に有名な板井悠二教授(1990年~2003年)が就任され、教室の研究レベルも世界的なものに引き上げられました。2004年からは南が教室を引き継がせていただき、現在のデジタル画像時代にマッチしたgeneral radiologyの確立に努めています。

このページをごらんになる先生方の中には、「放射線科」というのがどのような科で、「放射線科医」が毎日、病院でどの様な仕事をしているか、まだ漠然としかわからない方々もいらっしゃるかと思います。

放射線科自体は日本でも大きな病院であればたいていありますが、放射線診断の専門的な資格を持った医師は全国でもまだ4700名くらいと少なく(アメリカの人口当たりの放射線診断医数の半分以下です)、常勤の放射線診断専門医が放射線科にいる病院の方が少ないのが現状です。特に茨城県では人口が300万人を超える一方、放射線診断医の数は35名程度と非常に不足しています。

また病院の中では、患者さんに直接接して診療を行う各診療科とは異なり(いわば縦割)、放射線科は麻酔科、病理科などと同様、病院の機能の中で横割に位置しており、各科の医師からの相談に応じて画像検査・診断、放射線治療などを主に行っており、諸外国ではこれらの部門の機能性の高さが病院のレベルを決定するとされています。

したがって、我々の教室では、病院の各診療科の幅広いニーズに応えることができるように、そして少ない放射線診断医が有効に活躍できるように、頭の先から足の先まで領域に関わらず、単純写真から超音波・血管造影・PET画像まであらゆる画像を一通り読影でき、neuroIVRから大動脈ステントまで少なくとも助手を務めることができるgeneral radiologistの育成に重点を置いてきました。そのため、レジデント制度を確立すると共に4年間の研修カリキュラムを具体化し無理なく広範囲の実力が付くように指導しています。おかげさまでこれまで放射線診断専門医試験の合格率はほぼ100%を達成しています。そしてこれらの教育体制を可能にしているのは各スタッフの貢献、レジデントの努力に加え、病院の各診療科と共同体制を保ちながら日々の診療を行い合同カンファレンスなども多数こなしている結果と言えます。

また当科では医局制の概念をできる限り廃止し、当科でレジデントを終えた人も2年間の関連病院での勤務を終えた後はその後のキャリアを自由に組んでもらえるようにしており、実際、茨城県にそのまま残って地域医療を実践してくださっている先生方に加え、全国の有名な病院に行って活躍している先生も多数おられます。

全身の診断・IVR手技に興味のある先生、しっかりした実力を身につけたい先生、とにかくやる気のある先生は、ぜひ筑波大学の放射線診断・IVRグループに一度見学に来ていただければと思います。若い先生方の参加を教室員一同心から歓迎します。

南学
筑波大学医学医療系 放射線科 教授  南 学

(注)放射線治療については、2008年に放射線腫瘍学教授として櫻井英幸教授が赴任されたのを機に、部門を放射線診断・IVRと放射線腫瘍学(治療)を分け、各領域の専門性を高めるとともに、より密接な関係を保ちレジデントの教育についても交流を行っています。

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